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#005 祝日がくれる「余白」の価値──自動車業界から建設業界(解体業)への転身と、のび太くんが6月を嫌う理由

はじめに:祝日が「飾り」だったあの頃
「祝日が休みなんて、当たり前じゃないの?」
そう思っていた時期が、学生時代の私にもありました。
しかし、自動車業界で働いていた頃の私は、祝日が「稼働日」であることが当たり前の環境にいました。月曜から金曜は祝日でも出勤。土曜も隔週などで自動車メーカーの稼働・生産に同機して出勤。カレンダーの赤い日は、ただの“インクの無駄遣い”でした。
そんな筆者が、祝日がしっかり「休み」として存在するこの会社にJOINしてからというもの、人生の楽しみ方が180度変わりました。今回はその変化と、6月に祝日が一日もないことの「つらさ」について、静岡・浜松で働くビジネスパーソンにも通じる“モヤモヤ解体”のヒントを、ユーモアを交えてお届けします。
自動車業界の「安定平準化生産」と祝日の関係
自動車業界では「安定生産」「平準化生産」という言葉が飛び交います。これは、年間・月間・週間・1日を通じて生産量やピッチをできるだけ均等に保つことで、変化の少ない安定生産をすることで、品質のバラつきやトラブルを防ぎ、効率的な生産体制の維持が求められます。特に1勤・2勤・3勤を繫ぎ24時間体制で生産する生産ラインでは、週中で祝日があると一度ラインを止めて、休み明けにラインを立上げ直すというロスが発生します。
そのため、多くの自動車関連工場において、祝日であっても生産ラインは止まりません。むしろ「他社が休んでる間に稼働できるチャンス!」と前向き(?)に捉えられることも。結果、祝日は「休み」ではなく「稼働日」としてスケジュールに組み込まれるのです。
その分、ゴールデンウイーク・夏季休暇・年末年始休暇は、たいてい土曜日から翌日曜日まで9日間の長期休暇。年によっては曜日の配置で運よく10連休11連休なんてことも。
転職して気づいた「祝日のありがたみ」
そんな筆者が、祝日がしっかりと休みになり、さらには夏季休暇・年末年始休暇も前職同等の大型連休がある当社にJOINして、最初に感じたのは「祝日に休めるって、こんなに心が軽くなるのか」という驚きでした。
・祝日前のワクワク感
・連休の計画を立てる楽しさ
・家族や友人と過ごす時間
・趣味に没頭する余裕
これらすべてが、祝日という「余白」があるからこそ生まれるものです。
のび太くんが6月を嫌う理由
国民的アニメ『ドラえもん』の主人公・のび太くんが言いました。
「6月って、祝日が一日もないから嫌いなんだよね」
この言葉、多くの人の共感を呼んでいます。5月のゴールデンウィークが終わり、次の大型連休である夏休みやお盆休みまでの間、6月はぽっかりと「祝日空白地帯」。
学生にとっても、社会人にとっても、6月は「休みが少ない月」。天気も梅雨でジメジメ。気分も沈みがち。そんな中で、のび太くんの「6月嫌い」は、まさに日本人の心情を代弁しているように感じます。
6月に祝日を作るとしたら?
では、もし6月に祝日を作るとしたら、どんな日がいいでしょうか?
祝日案をいくつか考えてみました。
🌧️ めぐみの雨の日
農作物が実るのも、木々が生い茂りおいしい空気を生み出してくれるのも、なにより我々がおいしい水が飲めるのも雨があってのこと。はるか昔は雨乞いをしたほど。あらためて雨に感謝し、雨を楽しむのも良いのではないでしょうか?!
😴 お昼寝の日
雨音の中でのうたたねは本当に気持ちが良いものです。低気圧が頭上を覆う日は朝起きることすらつらいものです。「お昼寝の日」と言っておきながら何ですが、朝からダラダラ雨音を子守歌に気持ちよくうたたねをして、心と体をリセット。ダラダラの日?!
💌 ありがとうの日
普段言えない「ありがとう」を伝える日。感謝の手紙を交換し、心が温まる祝日に。ありがとうを伝えることの素晴らしさの再確認にもなります。
✉️ 未来の自分に手紙を書く日
自分に向けて手紙を書く日。今の想いや将来の自分に伝えたいことを綴り、未来の自分と対話するロマンチックな祝日。筆者はずっと郵便局が日付指定の配達をしてくれないかと願っています。
🐢 スローライフの日
「急がない」「競わない」「スマホを見ない」がルール。自然の中で過ごしたり、読書や散歩を楽しむ日。現代人に必要な“何もしない”を楽しむ祝日。YouTubeなど各種SNSのリールのループから自分を解き放ちましょう。
心のモヤモヤを「解体」
さて、ここまで祝日のありがたみについて語ってきました。「こんな祝日あったらイイ」を語りながら思ったことは、祝日があろうとなかろうと、人生には立ち止まって考える余白の日がまだまだ必要だということです。静岡・浜松で働くビジネスパーソンにとって、働き方改革ならぬ“ 休み方改革 ”のヒントになればうれしいです。是非「心のモヤモヤ」を解体して、心の余白を生み出してください。
組織風土が良い会社って、こういうとこ
当社は、祝日がちゃんと休み。
でも、それだけじゃありません。
・「お昼寝の日」あったらいいよねみたいなユーモアを受け入れてくれることに幸せを感じます(凍り付きません)
・「ありがとうございます」という言い合う文化があります
・「6月に祝日がないのはつらいよね」と共感し合える仲間がいます
そんな組織風土がある会社で働けて本当に幸せだと感じています。
おわりに──あなたなら、どんな祝日を作りますか?
祝日があることで、私たちは人生をより豊かに、より人間らしく楽しむことができます。
6月に祝日がないことを嘆くのではなく、だからこそ自分自身に「日常の中に小さな幸せを見つける力」を養いましょう。
筆者紹介:風を読む人事家(火曜日・金曜日ブログ担当)
異業種で人事・総務の世界に身を投じて30年。社員の幸福感・血の通った組織・業績と経営へのインパクトに拘って、あらゆる人事・組織の理論と実践を行き来しながら、組織という名の“生き物”と格闘してきた。建設業に飛び込んで半年。今日も人と組織の“幸福感”を観察中。
週末のライフワークである人事・組織理論の読書の傍らでブログを書き溜めて火曜日・金曜日に予約配信中。
建設業のリアルな現場でも実践し得られたことの共有や、人事・総務の視点から、世の中の矛盾や不条理を鋭く、時に皮肉を交えて切り取ります。
業種を問わずさまざまな企業の中で「なんとなくモヤモヤしている」「組織の中で立ち止まっている」そんなあなたの思考に一石を投じるヒントがここにあるかもしれません。