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#012 浜松の解体業「丸友開発」が「ワンピース式チームビルディング」で生まれ変わる

〜ルフィ型リーダーシップと麦わらの一味のチームビルディング〜
ある日、会社の仲間がこう話しかけてくれました。
「ブログ、楽しみに読んでます!私、ワンピースが大好きで、会社も海賊も“ひとつの船”だと思って読んでるんです!」
その言葉に、胸が熱くなりました。
会社を「ひとつの船」に見立てる――まさに、力強く進むのも、沈むのも、全乗組員次第。
今回は、人気アニメ『ワンピース』の主人公・ルフィのリーダーシップと、彼が率いる「麦わらの一味」のチームビルディングをヒントに、丸友開発の組織づくりを考えてみます。
ルフィ型リーダーシップとは?
ルフィのリーダーシップは、命令や管理ではなく、信頼・自由・ビジョンの3つで成り立っています。
1. 信頼して任せる
・仲間の能力を信じ、細かく指示を出さない。
・ゾロには戦いを、ナミには航海を、ウソップには狙撃を――それぞれの得意分野を任せる。
・企業で言えば「自律的な働き方」。社員が自分の役割を理解し、責任を持って動ける組織は強い。
2. 自由を尊重する
・麦わらの一味は個性の塊。ルフィはそれを否定せず「面白い!」と歓迎する。
・多様性を受け入れる姿勢は、年齢・経験・性格・価値観の違いを強みに変える。
3. 明確なビジョンを持つ
・ルフィの夢は「海賊王になること」。
・その夢に共感した仲間が集まり、共に旅を続ける。
・企業でも「何のためにこの仕事をしているのか」というビジョンが共有されていれば、社員のモチベーションは自然と高まる。
会社の仲間がくれた大切な示唆
その会社の仲間が、「ルフィの『海賊王になる』は、クルーにとって“共通の夢”というより、“信念の共有”の方がしっくりくるんですよね。Dr.ヒルルクが海賊の旗を“信念の象徴”と言っていたので(笑)」
夢への共感ではなく、信念の旗の下に集まった個々の夢。非常に大切な示唆です。
「海賊王になる」は夢か信念か?
ここまでまとめてみて、「海賊王になる」はルフィ個人の強い願望であり、彼の人生の目的そのものです。
その達成のための彼の行動は、「仲間を絶対に裏切らない」「弱い者を守る」など、強い信念に基づいていて、それはいちいち言葉にはせず、行動と喜怒哀楽で示されているのです。
同時に、「自由を求める航海」という方向性も示していて、この言葉は「夢」でもあり「ビジョン」でもあり「信念」でもある――とてつもないパワーワードであることを痛感します。
だからこそ、仲間たちも共感し、それぞれの夢の実現のためにルフィについてきているのだと思います。
「夢」「ビジョン」「信念」の違いと関係性
概念 | 定義 | リーダーの役割 | 例 |
---|---|---|---|
夢(Dream) | 心の願望 | 共感を生む | 地域に存在を期待される会社になりたい |
ビジョン(Vision) | 未来の地図 | 方向性を示す | 持続可能な地域社会を実現する |
信念(Belief) | 行動の軸 | 行動で示す | 社員ひとり一人の持ち味を活かして幸せにする |
関係性の図式化:
夢(感情の源泉) → ビジョン(方向性) → 信念(行動の基準)
麦わらの一味の結束力の理由と組織への示唆
1. 共通の旗印がある
・ルフィの夢に共感し、それぞれが自分の夢を重ねている。
・組織でも「会社の夢・ビジョン・信念」と「社員の夢」が重なると、強い結束が生まれる。
2. 信頼と覚悟でつながっている
・「この人のためなら命をかけられる」という相互信頼。
・信頼は言葉ではなく行動で築かれる。
3. 困難を共に乗り越えてきた
・危機の中でこそ、仲間の価値を知り、絆が深まる。
・組織でも、困難な経験の共有が結束力を生む。
4. 個性を尊重し合っている
・誰もが「自分らしくいられる」からこそ、安心して貢献できる。
・多様性を受け入れる文化が心理的安全性を高める。
それぞれの要素が、会社組織にも通じるヒントを与えてくれます。
仲間意識が強い組織にするための実践ポイント
・共通の「旗印」を掲げる
・信頼を「見える形」で示す
・困難にチームで対峙する
・個性を活かすチーム設計
・感謝と称賛の文化を育てる
丸友開発が「仲間」と歩む理由
夢は「自分のため」、
ビジョンは「誰かのため」、
信念は「絶対に譲れない価値観」。
この3つが重なったとき、会社は「人生を共にする場所」になります。
丸友開発の夢・ビジョン・信念
私は、全社員のみなさんの前で「一人ひとりが自分の持ち味を発揮してイキイキと働けて幸せを実感できる会社にしたい」と語りました。
これは“個人の信念”であり、丸友開発の夢やビジョンは、社員の皆さんと共に言葉にしていきたいと思っています。
「解体王になる」は夢として間違っている…
「解体王になる」という言葉は、ルフィの「海賊王になる」に似ています。
でも、“王になる”という夢は、誰かを超えることや支配のイメージを含んでいないか?
我々の仕事は、誰かを打ち負かすものではありません。
夢を語る言葉が、誰かを遠ざけるなら、その言葉は口にすべきではないと思うのです。
解体業における“夢”の本質とは?
私たちが目指すのは、「誰よりも壊す」ことではありません。
限られた国土、街の土地・建物――それは持ち主にとって“一等地”。
その価値を最大化するために、安全・安心な解体や改修を提供することが我々の使命だと考えます。
遠州・浜松の土地・建物が生み出す価値を最大化すること。
建設業は多くの専門家の分業と横の繋がりによって成り立っています。時に競合企業との協力も必要です。
だから“王になる”のではなく、“仲間とともに価値をつくる”こと。これも大切な夢の要素。
これが、私たちの夢の本質ではないかと考えています。
丸友開発で実践したいこと
・夢・ビジョンの共有
・自律的なチーム運営(目的を的確に伝え、方法は任せる)
・社員の個性を活かす
・仲間意識の醸成(社内コミュニケーションの促進)
・感謝と称賛の文化づくり
私は前職で、国内外の子会社でリーダーシップをとっていた時、これを実践し、今でも仲間達は心で繋がっているし、何より当時は数字でこのスタイルが最善だと証明してきました。一方でそうでない部署も稀にあったのも事実。その違いはハッキリしていて、各自がプロとしての指名感から「何かを成し遂げたい」という気持ちを「夢」のように心に宿した集団であったか否かです。その意味で「丸友開発」は楽しみでしかないし成功のイメージしかありません。
最後に
ワンピースは、ただの冒険アニメではありませんね。
そこには、人を動かす力、組織を強くするヒントが詰まっていました。
丸友開発は、解体業という現場仕事の会社ですが、だからこそ「人の力」がすべてです。
ルフィのように、仲間を信じ、夢を語り、共に進む――そんな会社を目指して、これからも挑戦を続けていきます。
筆者紹介:風を読む人事家
自動車業界で、人事~海外子会社CEO~人事担当役員などを経て当社へ。社員の幸福感・血の通った組織・業績と経営へのインパクトに拘って、あらゆる人事・組織の理論と実践を行き来しながら、組織という名の“生き物”と格闘してきた。フィールドを建設業界に移し、今日も人と組織の“幸福感”を追求中。
週末のライフワークである人事・組織理論の読書の傍らで徒然なるままに書き溜めたブログです。
建設業のリアルな現場でも実践し得られたことの共有や、人事・組織論の視点から、世の中の矛盾や不条理を鋭く、時に皮肉を交えて切り取ります。
業種を問わずさまざまな企業の中で「なんとなくモヤモヤしている」「組織の中で立ち止まっている」そんなあなたの思考に一石を投じるヒントがここにあるかもしれません。
2025年7月より当社代表取締役社長。