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解体工事の基本知識:業者選びのコツ(その1)

長く親しんだ建物とお別れの時が・・・
前回までの内容は将来に備えて解体を安く上げるコツをお話してきましたが、今回は実際に数十年の時を経て解体の時が来た場合に知っておくべきことをお話しします。
まずは業者の選び方ですがこれが一番難しく、一番大事なポイントです。何が難しいかというと業者は雨後の筍のように乱立しています。何故、業者数が多いかというと簡単に業者を名乗る事が出来てしまうからです。ただし、その玉石混合の状態で一般の発注者の方がどうやって見極めるかということを説明します。それではこんな業者はダメですよという視点で説明します。
①初回の面談時の印象が悪い。
約束の時間に遅れたり、身だしなみが良くないなどの基本が出来ない会社は最後まで何かでもめます。発注は見合わせた方が良いと思います。そもそもが仕事をもらうことが目的の営業担当が約束を守れない会社は質が低いことは間違いありません。訪問の約束もそうですが見積の提出の約束が守れない会社も発注に値しません。
②見積が簡単すぎる
見積の内容が一式ばかりで工事の内容がわかりにくい等も問題業者の特徴です。まずは工事の範囲や別途工事が判別つかないと追加工事の名目で追加の費用を請求されるリスクがあります。また、産業廃棄物を適切に処分するかも怪しい業者です。仮に皆さんの建物を解体する現場で排出された産業廃棄物が適正に処分されずに不法投棄されたりするとその業者だけでなく発注者も処罰されるリスクがあります。ですから、たかだか見積者の内容だとしても非常に重要な問題なのです。更にこんな見積書を作る業者は問題だという事例を挙げると他社と比べると極端に安い見積も要注意です。何故なら法外なダンピングは、そのほとんどの場合は必要な仮設工事や必要な養生(音や粉じんが周りに影響しないようにする工事)や産業廃棄物処理費などが省かれているリスクがあります。それでは仮設工事が手抜きだと何が問題なのでしょうか。それは近隣の方に迷惑をかけているということです。近隣の方の協力があってこその建築なので解体後に控える新築の工事で近隣の方の反対などで計画が滞るリスクがあります。なので、仮設工事だからと軽んじてはいけないのです。更には仮設を軽んじるような意識の解体業者に発注してはいけないのです。また、もう一つの重要ポイントとして見積書の説明が丁寧かどうかも重要です。見積書の性格上、一般の方がなじみがない専門用語のオンパレードになります。理解しろと言っても無理な話なのですが頭の金額だけ言って内容に触れない営業は意外と多いのです。これは丁寧に説明して理解したうえで契約しようとする表れです。決してすべてがそうだとは言いませんが何かやましいことがあるから説明せずに終わらせたと言われかねません。実際に手抜き見積をして安く契約して後からあれは別途だとかこれも別途だと言って追加のお金を請求するのは常套手段です。
③建設業許可を持っていない
一般の方から見ると驚きかもしれませんが、法律的には契約額が500万円以下であれば建設業許可は不要です。ですが、許可は不要だとしても知識は不要では済まされません。建設業許可の取得を目指す方に門戸を開くために少額工事での許可の要求をしていませんが皆さんがそのチャンスを与える必要はありません。皆さんはちゃんと許可を取得した業者に発注しましょう。この建設業許可の取得状況は国土交通省のHPで簡単に調べられます。そこで「解体工事」の許可を取得しているかを調べてください。稀ではありますがゼネコン(=総合建設業)でも「解体工事」の許可を持っていない場合もあります。
まとめ
書き始めたときには1回で終わる予定だったのですが見積書と許可の確認だけでかなりの量になったので一度区切って続きは次回とさせていただきます。話はまだまだ続きますのでよろしくお願いします。
寄稿:長野 正典(弊社代表取締役 月曜日・木曜日に掲載予定)